裕子の小説置場☆

千葉の浦安に住むという巨大ネズミを探しに、旅に出た私……
>> 始めから読む

第1291話

11月18

「なにわけわかんないこと言ってんだ、離せよ!」
「いいから! 黙っておろさせて!」
通りの真ん中で、取っ組み合いをはじめる二人。

第1290話

11月17

「いいから……」
男の腕に両手でしがみつき、袖に手をかけるわたし。
「だまって、おろさせてよ……」

第1289話

11月17

「おい、なんだ、どうした?」
男は踏みとどまり、袖を掴んだまま体重を預けてくるわたしを押し返そうとする。

第1288話

11月16

わたしは恐怖に駆られ、思わず男の袖に飛びついた。
ふいに腕を掴まれよろめく男。

第1287話

11月16

しかも、もし捲くり上げた袖の中で芋の粒が糊のように固まって、袖を下ろせなくなりでもしたら――

第1286話

11月16

あ――袖を捲っちゃった――
あのままだと、袖がガビガビになったことに気づかず、何日、いや下手すると何ヶ月も――

第1285話

11月16

「まったく、口の中にものを入れたまま話しかけるなよ」
男は顔を拭い終えると、ブツブツ言いながら袖を捲った。

第1284話

11月16

あ! その上着、あとでちゃんと洗わないと、芋で袖がガビガビになっちゃうわ!

第1283話

11月16

「うわっ、きったねぇなぁ!」
男は顔についた芋を、袖で拭いながら言った。

第1282話

3月1

「べぇ! ぼうまもよ⁉︎」
焼き芋を頬張ったまま、男に顔を向け問いかけた。
男の顔一面に、焼き芋の粒がこびりつく。

第1281話

3月1

最近は、食品加工技術も発達しているから、これはもしや、自然な芋に見せかけた、フェイクなの⁉︎

第1280話

3月1

ねっとりとした、とろけるような甘み――
こんな食感の焼き芋、初めて食べた。
本当に、芋だけの甘さなの?

第1279話

3月1

私は右手に持った芋に、かぶりついた。
結局、口に入ってしまえば、色なんてどうでもいいのよ。

第1278話

3月1

「どうした? 食べないのか?」
男の問いかけに、私は我に返った。
おっと、いけない、冷めちゃう――

第1277話

9月11

「あたし、赤色だいすきなの!」
って、地中からどっさり赤色成分を吸収した挙句、食傷気味になっちゃったのね、きっと。

第1276話

9月11

いやいや、べつに嫌いまではいかなくても、赤色成分を摂り過ぎて、ちょっとうんざりなだけなのかも。
だって、実がつきたての頃って、緑色じゃない?

第1275話

9月11

じゃあ、トマトが赤いのは、実は赤色が嫌いだから?
「もうあたし赤色嫌い!」
って拒否してるのかしら?

第1274話

9月11

つまりは物体が吸収しないで、いらないって弾き飛ばした波長が、その物体の色として目に入るんだわ。

第1273話

9月11

そういえば昔、子供向けの科学雑誌で読んだことがあったわ。
物体の反射する光の波長によって、色が決まるって。

第1272話

7月13

考えてみれば不思議よねぇ。
トマトは真っ赤だし、カボチャはオレンジだし、ピーマンは緑――
どんな成分が多いかで色が決まるのかしら?

« Older Entries