yuko のすべての投稿

第1251話

とりあえず私は、台所で目に付くものを片っ端から詰めてみることにした。

まずは、使い古した洗い物用のスポンジ――
だめだ、柔らかすぎて、やはり小石が詰まってしまう。

第1249話

ならば、硬ければいいのだろうと、バーベキュー用の鉄串でためしてみたところ、こんどはうまくいった。
そんなわけで一時期、毎週末の数分間を、鉄串で小石をほじくり出す作業にあてていたことがある。

第1248話

ためしにゴムと小石の隙間に割り箸を差し入れて、ほじくり出そうとしたこともあるが、力を込めると割り箸はパキパキと割れてしまい、この作戦もうまくいかなかった。

第1246話

あと、サンダルの裏にいくつもの深い溝があり、砂利道を歩くと小石がつまるのだ。
そのままアスファルトやコンクリート舗装された道を歩くと、カラカラと音がしてうるさい。

第1244話

この便所サンダルは中学生のころに買ってから、かれこれ十年近く履きつづけている。
近所に買物に行くくらいなら、この便所サンダルで十分だ。
飽きのこないデザインで、なんといっても丈夫だし。

第1242話

「おっと、焼き芋屋が行っちまう。 ちょうどおやつどきだからな。 こいつを逃す手はないぜ」
男はそう言いながら、後ろ向きのまま、アパート前の通りへと出た。

第1239話

気がつくと、ドアノブを回し、裸足のまま外へと飛び出していた。

「アナタ! トテモ、ステキデス!」
感動を抑えきれず、なぜだかカタコトで男に呼びかけていた。

第1236話

なに? ほかにもだれか来たの?

男は両手でパンツのもものあたりをつまみ、軽く引き上げた。

まさか、その体勢は!

第1235話

覗き穴から男の様子を伺いながら、ドアノブを回そうとした瞬間――

男はアパートの玄関へと顔を向け、なにかに気付いた様子を見せた。

第1234話

私は静かにドアノブに手を添えた。
危険は承知だ。
それよりも、白いソックスの意味、そして、刈名谷さんとの関係が知りたい。

第1233話

男は、ドア一枚挟んだすぐ先に私がいるとも知らず、もう一度呼び鈴に手を伸ばした。

ピンポーン――

第1232話

そういえば、刈名谷さんも、つんつるてんのスラックスに、真っ白なソックスだった――
たんなる偶然? よね――