裕子の小説置場☆

千葉の浦安に住むという巨大ネズミを探しに、旅に出た私……

第1018話

1月30

遠くから、四脚歩行で近づいてくるあやしげな人影。
あ! 犬の飼い主だわ。
まためんどうくさいのがやってきた。

第1017話

1月30

また高円寺駅前に向かって歩き出す私を、女性の声が呼び止めた。
「待って! 私の、私の首輪も解き放って!」
思わず振り返る私。

第1016話

1月30

首輪をむしり取り、犬のお尻をおもいっきり引っ叩いた。
だが、犬は地に伏せたまま立ち上がろうとしない。
こんなところで油を売ってる暇はないわ。

第1015話

1月30

片手で犬を地面に押さえつけると、首輪を外した。
自由――それがどういうものか、その身で思い知るがいいわ!
なにものにも束縛されない、つまりそれは、全責任を自分自身で背負うということ――

第1014話

1月29

ずるずると引きずられる犬。
私は手を伸ばし、首輪を掴んだ。
犬は首をひねり、必死で私の腕を噛もうとするが、届かない。

第1013話

1月26

ケ、ケフッ ケフッ
犬はその場に座り込み、咳き込んだ。
私はすかさず手を伸ばし、リードを掴むと、思いっきり手繰り寄せる。

第1012話

1月26

一直線に伸びるリード。
のけぞる犬。
足の裏に軽い衝撃が伝わる。

第1011話

1月24

思わず横に飛び退き、私との衝突を避けようとする犬。
この、チキン野郎め。
すれ違いざま、犬に引きずられ地を這うリードを、私は思いっきり踏んだ。

第1010話

1月21

むしろ、あんたを追いかけるハンターよ!
私は思い切り踏み切って飛び上がると、空中で身をひるがえし着地した。
と同時に、今度は犬に向かって猛ダッシュで向かっていく。

第1009話

1月18

背後に迫り来る、荒い息づかい――
きっと、あの犬が追ってきたのね。
いいこと? 私はあなたから逃げ惑う、哀れな獲物なんかじゃないわ。

第1008話

1月18

一度スタートを切ったら、ゴールまでまっしぐら。
呼吸すら止めた全力疾走のさなかに、後ろを振り返る余裕なんて、あるものですか!
けど、感じる、感じるわ。

第1007話

1月16

「待って――」
背後から、そう叫ぶ声が聞こえた気がする。
だけど私は振り返らない。

第1006話

1月16

私は犬と飼い主に背を向けると、ジョイナー走りで一目散にその場を離れた。
ジョイナー走りは、最高速度で移動するときにしか使わない。
ハムストリングを意識した、一流スプリンター特有の走りなのだ。

第1005話

1月16

犬の口から袋が離れ、地に落ちた。
ま゛ーーーっ ま゛ーーーっ
ふん、自業自得だわ。

第1004話

1月16

犬は駆けながら飛び上がると、みごとに宙でコンビニ袋をくわえ、着地した。
ま゛ーーーーーー!!!
犬は言葉に表せないないような叫び声を上げた。

第1003話

1月14

飼い主を引きずり、追いかけてくる犬。
私は振りかぶると、犬の顔めがけてコンビニ袋を投げつけた。
――バフッ

第1002話

1月14

背後で犬の激しく吼える声が聞こえる。
わしづかみにしたコンビニ袋は、生暖かくやわらかい。
私は立ち止まり、後ろを振り返った。

第1001話

1月14

なんだか無性に腹が立ってきた。
彼女が手に提げているコンビニ袋をひったくると、私はやみくもに走りだした。
こんな人に、私のコンビニ袋を渡してたまるもんですか!

第1000話

1月14

はぁ? なにそれ、勇気ですって?
たかがコンビニ袋かぶるくらいのことでしょ?
なんでそんな大袈裟に考えてるの? この人……

第999話

1月14

「あの、コンビニ袋をかぶるという行為にじゃなくて、うーん、その、人前で堂々とそういうことができる、えーと……神経というか勇気というか……」
彼女は考え考えしながら答えた。

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